自動売買で本当に儲かるのか？

実践技術が本ブログのメイントピックであるため、筆者の持つ考えや意見、自動売買システム構築をするようになった背景などはあまり書いてきませんでした。しかし、このような筆者の考えや背景をお話しすることにより、読者のシステム構築のヒントになることも少なからずあると考えました。そこで、コラムという形で書いてみようと思います。

さて、タイトルにある「自動売買で本当に儲かるのか？」は、読者全員が共通して持っており、かつ、かなりストレートな質問です。これに対する筆者の答えは、「読者の皆さんに考えてもらいたい」です。無責任だと思われる方もいらっしゃると思いますが、簡単に「ハイ、儲かります」というのもそれこそ無責任な話です。
また、筆者自身の取引結果を出すことで、儲かることが示せるのではないか、と考える読者もいらっしゃるかもしれません。でもそれには、問題があります。というのも、筆者が儲けの出た都合の良い取引結果のみを掲載する可能性もあるからです。ですから、ここでは筆者自身の取引結果は示すことはできません。その代わり、少しヒントをお話しすることにします。

株は基本的に上がるか、下がるかしかなく、現物であれば、上がれば利益、下がれば損失になります。適当に売買を行っても、手数料を無視すれば、利益と損失がトントンになるはずです。しかし、実際には、世の中には、手数料を考慮しても利益が損失を上回り、株で儲けている人は確実に存在しています。なぜなら、株で利益を出せる「パターン」というものが存在し、それを彼らが知っているからです。

この中には、先天的に勘が鋭い人、努力して相場観を磨いた人、あるいは、たまたま運が良かった人などがいるでしょう。ここに入るには、生まれ持った能力があるか、そうでなければ努力するしかありません。どういった努力をすれば良いでしょうか。チャートパターンをたくさん見る、板や歩み値を分析する、政治や経済の情報に常にアンテナを張る、などがあるでしょう。
読者それぞれの得意分野で努力が継続できるものを行えば、結果はついてくると思います。筆者は、プログラミングがたまたま得意分野でしたので、それを利用して、利益の出せる「パターン」を探すことを選択しました。

「自動売買で本当に儲かるのか？」に対する答えは、「読者皆さんの中にある」と言ってもよいかもしれません。