fc2ブログ

自動売買の落とし穴

NISAが始まり、アベノミクスでの株高もあり、
多くの初心者の方が、投資を始めようとしている。

中には楽をしようと、「自動売買」に飛びつく人もいるだろう。
(この記事では、自動売買=システムトレードの意味で書く)

もちろん、この世の中に「うまい」話があるわけない。

しかし、「自動売買」について知ると、
過去のデータから未来を予測し、確率で確実に儲けられる、
といった論理的な説明によって、落とし穴にはまってしまいがちだ。
スポンサーリンク
その落とし穴とは、
過去のデータからパターンを見つけ、儲けが計算上高くなって見えても、
「本当に」将来、儲かるとは限らない
ということだ。

もちろん、過去データ分析の手法によっては、
計算通り儲かる予測ができることもある。

しかし、実際には、そうした計算で大きな儲けを出すことは
難しいのだ。

一方で、過去データ分析の手法によっては、
過去データについて、毎回儲けを出すようなパターンを
見出すことができる。

これを「自動売買」の世界では、
「過剰最適化(オーバー・フィッティング)」と呼んでいる。

例えるなら、1か月毎日体重を測定し、プロットして、
すべての点を通るような波打ったグラフを描くようなものだ。

確かに、数学的には描くことはできるのだが、
予測のためには、全く役には立たない。

それよりは、一本直線を引いて、全体的に増加しているのか、
減少しているのか、ということが分かるほうがはるかに良い。


「自動売買(システムトレード)」の世界は奥が深く、
それだけで1冊の本が書けるくらいだ。

その中には、当然、「過剰最適化」を検出したり、
そう陥らないための手法がある。

この記事は自動売買を否定するものではない。

初心者の個人投資家の方も、賢くなり、
証券会社の「自動売買システム」のパフォーマンスレポートの読み方を
しっかり理解して、投資に臨んでほしいということを伝えたかった。

そして、「自動売買」の奥の深さ、面白さに共感してくれる人が
増えてくれると嬉しい。
スポンサーリンク
<<2013年12月版 Internet Explorer(IE)制御クラス | ホーム | 相場が下がった時に、システムを止めるべきか?>>
コメント(1)
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
コメントの投稿
トラックバック(0)